2016-06-25

弱点の考え方

「弱点の考え方」

僕は囲碁を趣味としていますが、
囲碁の考え方は、僕に様々なことを教えてくれます。
弱点の扱い方も、その一つと言えます。

一般的に、多くの人は弱点が少なければ少ないほど良いことだ。
そう考える人が多いかもしれません。
しかし、これもちょっと角度を変えて考えてみると、
必ずしも現実にはそうであると言えないのです。

囲碁では相手の陣形の弱点が一つになったら突入する。
そういった、打ち方に原則的な指針があります。
その理由は相手の弱点が一つになった瞬間に突入するのが、
相手に最もダメージを与えることができるからです。

逆に言えば、弱点が二つ以上の時は必ずしも急がれません。
弱点が一つになるまで待ってから、突入する方が効率が良いからです。
相手の弱点が多い時に、相手の陣地に突入すると。
かえって相手に調子を与えるしまうことが多いのです。

これは現実世界でも似た所があると言えます。
どんな相手や事柄でも、弱点や欠点が全く無くて取り付く島もない、
ということは現実でも滅多にありません。
多くの場合はどんなことでも、何らかの弱点や欠点を持っています。

そういった時、弱点が一つだと、最も弱点を狙われやすく、
かつ、そこを突かれた時のダメージが大きいのです。
弱点がたった一つであるというのは、非常に脆い状態なのです。

逆に弱点が二つよりも多く、三つぐらいあったらどうでしょうか?
弱点を突かれるのは確かに痛いことですが、
弱点が一つの時よりも、ダメージは少なくなることが多いと思います。
それは、弱点を突かれることを前提で物事を運用するからです。

逆に弱点だらけで目も当てられない、というのも問題ですが、
弱点を減らしすぎて、かえってそれが目立ってしまうというのも問題です。
弱点や欠点を全て無くすことができれば、それが一番良いことですが、
えてして、そういう時は多くの労力がかかった割には成果が見合わないし、
そもそも弱点や欠点を潰しきることができない、
ということも多いのではないかと思います。

しぶとさという点においては、潰しきれない弱点は、
必要以上にカバーしようとしない。これも大切な考え方です。
弱点を減らしすぎて困るのなら、ある程度の所で放置する。
これが最もしぶとい戦略となることもあります。

以上は物事の弱点をどうするか?という局部的な考え方ですが、
全体を大局的に見た時にも、大切な考え方だと思います。
囲碁では部分的に手を掛け過ぎることを極度に嫌います。
それは石の価値が全て等しく、少ない石数で最大の働きを追求すること、
つまり、効率を最も重視するゲームだからです。

そういった時に守り切れない複数の弱点を守ろうとするのは、
全体を通して見た時、非常に効率が悪い打ち方となります。
仮に木を見た時は完璧でも、森を見た時はメチャクチャになっている。
こんな状態ではダメなんですね。でも逆ならあり得るのです。
部分の欠点が、全体を見た時にカバーされているなら問題ないのです。

この考え方は、全ての事柄に適用されるわけではありませんが、
弱点について考えた時、こういった発想も持っていると、
また、物事の見え方が変わってくるのではないかと思います。

以上、今週も皆様の何らかの参考になれば幸いです。

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